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【姉妹狂気】処刑施術

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【姉妹狂気】処刑施術(1)
薄暗い部屋の中。パイプベッドの上で、男は目を覚ました。
眠る前の記憶はとても不明瞭で、なぜ自分が此処にいるのかも理解できない。
パンツ以外何も身に着けてない自分の姿をまじまじと見つめる男。
彼は怪訝そうな顔をして、ゆっくりとベッドから起き上がる。
そして、部屋の角に佇む人影に気づく。
紫を基調としたワンピースに身を包む、長髪の幼い少女。
その赤い瞳が、じっと男を無言で見つめている。男も訳が分からないまま、少女を見つめ返す。
男の視線に気づいたのか、少女が静かに口を開く。
「……それでは、処刑を始めます。死ぬ準備はできましたか?」
一方的な処刑宣言。最後通告。男の理解を遥かに超えたその言葉に呆然とする男。
少しの間の後、男は我に返り、激昂して少女に詰め寄った。

男は真性のサディストであり、今まで何人もの幼い少女達を自らの欲望のままに暴行し、ときには犯した。
少女が自分に対し、罵倒とも取れるような言葉を投げつけたという事実は、彼にとって耐え難いものだった。
彼にとって「少女」とは、自らの玩具であり所有物。
彼が暴力的な手段で、まずは目の前の少女を支配下に置こうと考えるのは当然の帰結。
少女と男は距離を詰め、互いに数度言葉を交わす。
だが、男がいくら恫喝の言葉を発しても、少女はまるで動じない。
それどころか、少女は男を攻撃的な口調で攻め立てる。

頭に血を上らせた男は、ついに右拳を振り上げ、少女の頬を殴りつけようとする。
一発殴れば、すぐに大人しくなる。泣き叫んで慈悲を乞う。
そんな男の自分勝手な妄想は、即座に打ち砕かれる事となる。




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【姉妹狂気】処刑施術(2)
少女の頬へと一直線に向かう男の拳。
だが、それを少女は何の苦もなく、片手で受け止める。
驚愕する男の顔を、少女の赤い瞳が見つめる。
男は拳を引き抜こうとするが、まるで動かない。
まるで空中に縫い付けられた様に、男の拳は静止している。
それが少女の化け物じみた握力によるものだと理解するまで、男は相当の時間を要した。
「……もう一度聞きます」
必死な男の顔とは対照的に、少女は表情をまったく変えずにそっと呟く。
「破壊される覚悟は済みましたか?」
それは文字通りの意味だった。男の返答を待たずに、少女の左手が閉じる。
男の指の骨がその圧力に耐え切れず、乾いた音を立てて一斉に潰れていく。
男は声を上げるが、同時にある事実に気づく。
痛みが、無い。
指が曲がり、間接が砕け、骨が陥没している。
なのに、何も感じない。
絶句する男に、少女はゆっくりと説明する。
男には「処刑施術」が行われた事。
施術で埋め込まれたインプラントとナノマシンが、一定時間の間、彼の痛覚を極限まで鈍くさせていること。
通常ならショック死するような衝撃も、即座に失血死するような流血も、重要臓器の欠損でさえも短時間ならば延命が可能であること。
そして、その措置の全ては。
「あなたに極限の恐怖と苦難と、そして後悔を。死の寸前まで断続的に与え続ける為です」
それが目的。
それが現在、彼女にとって最も優先すべき行動。最優先願望。




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【姉妹狂気】処刑施術(3)
一気に首を跳ねるような真似はしない。
緩慢に、確実に相手の命を少量ずつ削り取る。
「……次、いきますよ」
少女が右足をふわりと浮かせる。男が息を呑んだ刹那。
「へし折りますッ!」
男の膝めがけて、少女の右足が高速で射出される。
男が回避する間もなく、少女の足は真正面から男の膝を直撃する。
凄まじい衝撃が男の膝の皿を砕き割り、膝間接を貫く。
有り得ない方向に、脚がへし曲がる。
無様に床へと崩れ落ちる男。
這いずりながら、脚が、脚がと床を転げまわって泣き叫ぶ。
変わり果てた左脚は、痛みは無くとも男に恐怖を与えるには充分すぎた。
その姿をまるで害虫でも見るような目つきで凝視する少女。




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【姉妹狂気】処刑施術(4)
少女の手が、男の首に伸びる。
「まだまだ続きますよ?」
もうやめてくれと哀願する男を無視して、少女は無慈悲に処刑の続行を宣言する。
少女は男に立ち上がるよう促す。
だが、男の左脚は折れ曲がり、とても立てる状態ではない。
それは無理だと必死に抗弁する男。
だが、少女の要求は変わらない。
ただ、「立ちなさい」と、同じ言葉を病的なまでに繰り返す。
そして、その言葉を5回繰り返した直後。
「立ちなさいッ!」
膝立ちになっていた男の股間を、少女は無慈悲に蹴り上げた。
彼の男としての象徴は無残に潰れ、破裂する。股関節が砕ける。
無痛だが脳髄まで突き抜けるような重い衝撃だけが、男の体を貫く。
もし彼の痛覚が正常ならば、確実に気絶している。もしくは、ショックで死んでいる。
まるでボールを蹴り上げたかかの如く、少女の右足の脚力により男の体が宙へと浮かぶ。




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【姉妹狂気】処刑施術(5)
上昇が止まり、男の体が重力に従って落下し始める。
だが、男が床に着地する前に、今度は少女の左脚が跳ね上がる。
「壊れなさいッ!」
強烈な回し蹴りが、男の脇腹にめり込む。
男の肋骨が少女の脚力を受け止めきれる筈が無い。
少女の脚の進行方向に存在する肋骨と胸骨を粉砕し、肺を衝撃で押し潰す。
体を真横へ「く」の字に曲げた滑稽な姿で、男の体は真横へ吹き飛び、壁へと叩きつけられる。




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【姉妹狂気】処刑施術(6)
「惨めな姿ですね」
少女が、壁際に張り付くように倒れ伏している男の姿を見下ろして呟く。

このままでは確実に殺される。
そう確信した男は泣きながら、必死に命乞いをする。
自分が過去、少女達に犯した罪は暴行や強姦どまりで、殺人は未経験だと。
よって、この国の法律によれば懲役を科せられることはあっても死刑は適用されないことを。
いますぐ自首するので、公平な裁判を受けさせて欲しい事を。
必死に、切に、哀願する。
だが、少女に男の声は届かない。
弱々しく抵抗する男の首を掴み、パイプベッドの上へと乗せる。
必死に手を伸ばして少女を制止する男。
だがその姿を見つめる少女の赤い瞳には、何の慈悲も無い。
ただただ狂気に濁った赤い眼光だけを、男に突き刺す。

既にずっと昔に、少女の心は歪み、狂っていた。
理想を追い求め、自らの正義を貫き通した結果、彼女は人としての道を外れた。
今の彼女は、悪と認定された人間を抹殺する、ただそれだけの存在。
殺戮こそが彼女の存在理由。


「では、そろそろ本気を出します」
少女がゆっくりと息を吸う。
体を捻る。
右拳を硬く握り締めて、力を溜める。
次の一撃が、今までとは比べ物にならない程の威力であることは容易に想像がつく。
「はあああああああああッ!」
少女は気合の声とともに、ベッドの上で縮こまる男へと突進する。




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【姉妹狂気】処刑施術(7)
少女が足を踏み出す。
体を捻る。
肩を回す。
腕を伸ばす。
拳を突き出す。
高速で繋がれた一連の動きが、少女の拳を驚異的に加速させる。
常人を遥かに超えた少女の筋力と瞬発力が、それに加わる。
少女の拳は鋼鉄の杭と化し、男の腹部に打ち込まれた。

男の皮膚を紙のように切り裂き、皮下脂肪をゼリーの如く撒き散らす。
男の腹筋を易々と切断し、小腸が爆ぜる。
背骨まで到達した拳は、脊椎を真っ二つに叩き割る。
背中を突き破り、背後の壁を粉砕してようやく。
少女の拳が停止する。




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【姉妹狂気】処刑施術(8)
男は恐怖に震えながら、自分の腹部に目線を落とす。
真っ赤に塗れた少女の細い腕が、肘まで埋没している。
必死に首を回して、自分の背中を覗く。
少女の小さな拳が、背中から生えている。
その映像を脳が認識した瞬間、彼の口が大きく開かれた。


「あああああああああああああああッ!」
「あああああああああああああッ!」
「あああああああああああああああああああああああああッ!」
男は絶叫する。声を枯らすほど、叫ぶ。叫び続ける。
それは痛みからでは無い。
少女の腕が、自分の腹部を貫通しているという事実。
今まさに、串刺しにされているという真実。
有り得ない。
ありえない。
アリエナイ。
その恐怖が、困惑が、彼の口から絶叫という形で放たれる。
気が狂いそうな状況に、脳が焼ける。
だが、脳内物質の異常分泌を感知した体内のインプラントは、無慈悲にも精神安定薬を投与し始める。
狂気に囚われた彼の魂を、強制的に正気へと引き戻す。
意識を失うことも、気が触れることも彼には許されない。

少女は、串刺しにした腕を、男の体ごと上方に掲げる。
そして、男の顔を見上げて、少女は問う。
次は、どこを壊されたいですか?と……。

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ネムレス

Author:ネムレス
ネムレスです。
怪力少女が大好きですっ。

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